Fashion
ファッションビジネス講師、福本先生に聞いた!古着の良さと流行
2022.11.14
みなさんは普段私服を購入する際、ファッションスタイルはどういったものでしょうか?モード系、綺麗系、個性派など幅広いですが、最近は、古着系という新たなジャンルが流行しているように思います。ファッション誌において古着特集が組まれたり、人気の俳優やモデルのSNSなどに古着を着用している私服のスタイリングが投稿されていたりと、今古着はとても注目されています。そこで、「なぜ古着を着るのか?」「古着の魅力とは何なのか?」をテーマとしファッションビジネスについて研究している福本先生に取材をしました!古着の魅力や、より古着が好きになる情報を発信したいと思います!
ファッション雑誌でも
特集される古着
今や古着で特集が組まれているファッション雑誌がたくさんあります。雑誌に載っている古着の歴史と共に、先生の私物である古着アイテムを紹介したいと思います。1976年創刊の「ポパイ」は、当時福本先生が高校2年生の頃に総合生活雑貨の走りと言われていた雑誌だそうです。アメリカ西海岸の学生たちのキャンパスライフに憧れて、当時SNSの発信がなかったため、先生は雑誌を通してファッション文化に触れていたそうです。
先生が考える
古着の良さとは、、?
先生)
最近のファッションは、安くてお洒落という「ファストファッション」が人気です。今や、ユニクロより安い「SHEIN」や「GRL」などより低価格なファッションが流行しています。ですが、一方でブランド物の古着が流行しているのも事実です。それは、価格ではなく、一点ものということに価値があるからです。ファッションは希少価値の上で成り立っており、古着とは、作った人や使っていた人の物語があることも魅力で買うのも楽しく、掘り当てよう(ディグしよう)という気持ちになります。特にデニムは、サイズやレングスがぴったりだと、古着が待っていてくれたような運命を感じ、わくわくしますね。私は、色々なタイプのお店を巡るのが好きでアメ村、中崎町、堀江など、沢山渡り歩いてディグしているよ。
だそうです、、!私は、このお話を伺って「古着から着ていた人のストーリーを感じられて素敵だなぁ」と思う先生の感性がとてもかっこいいと感銘を受けました。
先生の古着が好きな気持ちが沢山伝わってきてとても楽しかったです!
先生がディグした古着と歴史
先生が秋冬に流行ると考える古着を、先生がディグした古着とともに紹介したいと思います!アイテムの歴史も一緒に紹介しているので、是非古着の良さ(ストーリー性)を感じてみてください!
U.S.アーミーのジャングルファティーグ
これは1960年代に開発されたU.S.アーミーのトロピカルジャケット、通称ジャングルファティーグです。
このジャケットの魅力は、熱帯地域対応のミリタリー服であることから日本の気候にも適してるウェアだということです。これは、実際にアメリカ軍が着用していたもので、階級章が貼られていて、使っていた人の名前も書かれています。
他にも、体内に毒ガスが回らないようにボタンの中に生地が重なっていたりと工夫がされています。
U.S.アーミーのジャングルファティーグ
参考元:新・定番古着図鑑(別冊2nd) 枻出版社
スカジャン
スタジャン
日本の職人技術を世界に知らしめていたことでも有名なスカジャンは、美しい刺繍が魅力です。
1950年代、戦後の日本において残留兵たちがオリエンタルな刺繍を自身が着用していた軍服に施していたことをきっかけにお土産として商品化されたものがスカジャンといわれています。鷹や虎、竜といったオリエンタルなモチーフが入ったサテン生地のジャンパーのことで、いわゆる米兵たちに向けたスーベニア(=お土産)ジャケットです。
先生曰く、ジッパーを見ると古着の年代がわかることもディグするポイントだそうです!
スタジャンは、スタジアムジャンパーの略語でいわゆる和製英語です。正式には、アワードジャケットやバーシティジャケット、レターマンジャケットなどと呼ばれアメリカンカジュアルウェアの代表でもあります。もともとは、チーム専用のブルゾンとしてカスタムオーダーを受けるアイテムであるため、選び甲斐があると言われています。しかし、アスリートが着るウエアとして作られているため自分サイズを探すのは難しいそうです。先生が運命を感じるのもわかりますね!
スカジャン・スタジャン
参考元 : 新・定番古着図鑑(別冊2nd) 枻出版社
ネルシャツ
ベースボールシャツ
こちらの写真のインナーに合わせたネルシャツは、厚手のコットン生地で作られており、3色以上の多彩な糸で表現されたチェックは独特かつ豊富なカラーリングです。着込むほどにコットンが馴染み、生地が肌にフィットするそうです。
ベースボールシャツは、先生が特に今年流行るとにらんでいるアイテムだそうです。元々は、野球チームの選手が着用していた物で、ボタンで開くシャツの型が多いです。襟はなく、刺繍やラインなど、カジュアルな印象が先行するポイントデザインが入っているものが多くあります。
この2着を重ね着するのが、先生のおすすめコーディネートだそうです。イマドキで私もとても可愛いと思いました!
まとめ
今回は、先生への取材から、古着の良さと歴史について紹介しました!皆さんが古着を好きになるきっかけになれば嬉しいです。私自身、古着についての歴史やアイテムを調べるうちに古着の奥深さに惹かれてしまいました。この秋冬は、是非皆さんも先生と私と一緒に、古着ファッションを楽しみましょう!